レッドブル RB18 M.フェルスタッペン エミリア・ロマーニャGP

レッドブル2022

完全制覇

【ミニチャンプス レッドブルRB18 M.フェルスタッペン エミリア・ロマーニャGP 2022】

開幕3戦で二度のリタイアと後がなくなったフェルスタッペン。この年最初のスプリントウィークエンドとなったこのレースはそのスプリント・レースの両方を制し、大量得点で反撃の狼煙をあげました。

ルクレールに先行を許して迎えた敵地・イモラサーキット。マックスは予選でポールを獲得するとスプリントではスタートに出遅れながらルクレールを抜き優勝。さらにウェットレースとなった決勝は全ラップリードを記録する自身二度目のグランドスラムの大勝で、当時のルール下での最高得点となる34点をこの週末に稼ぎ出しました。

この決勝レースはペレスもルクレールを攻略し、なんと2016年マレーシアGP以来となるレッドブル1-2フィニッシュを達成した記念すべきレースとなります。開幕3戦を2勝2位一回で終え過去15年で最もタイトルが近づいたフェラーリはお祭りムードで迎えた地元の週末を惨敗で終えるという、今シーズンの今後を暗示するかのようなレースでした。

計15台もリリースされることになったRB18・フェルスタッペン別注モデルですが、こちらは唯一のインターミディエイトタイヤ装着とあってまだ希少価値のあるモデルでしょう。予選ポールにスプリント優勝、そして決勝レースはグランドスラムという正に完全勝利を記念すべきモデルで、個々のレース単位では他にも記憶に残るマシンがあるのですが週末通しての大記録はこれ以上のものがありませんね。

そんな記録づくめとなったこのエミリア・ロマーニャGPですが、その功罪としてスプリントの価値を正しく伝えられなかったということがあるのではないでしょうか。2年目のスプリントレースは入賞対象が拡大し中団でもバトルが見られるようになった良い改善だったと思うのですが、この人が一人で得点を荒稼ぎしたせいで「独走マシンの差をさらに広げるもの」という見方が強くなってしまいました。本当は不確実性が増える分トップランナーのリスクが増えるのですが……。F1スプリントの人気が上がらないのはこの人のせいのような気もします。

フェルスタッペン初のエミリア・ロマーニャGP優勝モデル。こちらもインターミディエイトタイヤ装着のウェットレースでしたね。マックスの雨のレースといえばこのGPがすぐ頭に浮かぶようになりました。

このレースで2度目となったグランドスラム。最初の達成レースは大激戦の2021年、レッドブルのお膝元オーストリアGPでの達成でした。

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