マテルの本気
【マテル 1/18フェラーリF10 F.アロンソ 2010】
アロンソのフェラーリ移籍の祝賀品ともいえるF10の通常版モデル。ドライバーレスのグレードアップしたエリート仕様もリリースされていますが、ドライバー付きの通常版も十分に立派な出来です。
こちらの1/43の記事でも紹介しましたが、マテルのF10ミニカーはアロンソを迎え入れてシューマッハ時代の再来を感じたのか、モデルの出来にも気合を感じる一台です。定価は13,000円と大台を超えた高価なモデルになりますが同価格だった前年のF60とは雲泥の差で、マテルのミニカーでは最もミニチャンプスに近づいた一台だと感じます。
1/43を紹介した時にこの年のアロンソについては語り尽くしてしまったので、この1/18は日の目を見ないかなぁと危惧していたのですが最近の彼の好調ぶりに合わせて引っ張り出してきました。個人的にアロンソのベストシーズンは2010年か2012年だと思っているのですが、まさか2023年になってこれに匹敵する好調ぶりを見せてくれるとは思いもしませんでしたよね。
フォーミュラレッドブルと化した今年のF1シーズンにおいて実質優勝し続けているのは彼なのですが、オフィシャルにレースで優勝を果たすかどうかは結構厳しそうですよね。レッドブルが来年に向けて開発の手を緩めた後半戦、これまでの伸び率でアストンマーティンが成長を続ければチャンスがあるかどうか……というところでしょうか。でもやっぱりアロンソがスペイン国旗掲げるところをまた見たいなぁ。
過去例にないピトー管の細さやどういうわけかこの年のみ許されたバーコードの掲載など、この年のマテルのモデルはまず真っ先に目につく不満点がなくなりました。目立つバーコードが最初から掲載されていることで、デカールカスタムが不要になった嬉しいモデルです。しかし逆に連勝を挙げた後半戦仕様にするにはバーコードを剥がして排気周りの修正という面倒な作業が生まれています。この作業、可夢偉デモラン仕様を作るときの結構な壁なんですよねぇ……。
ヘルメットの出来は過去のマテルのモデルから変更はないように見えます。ミニチャンプスとは比較できないですが、現在のブラーゴを思うと結構検討している方かも?この時代にHaloがあればそれほど不満はなかったことでしょう。
最近の活躍で再び脚光を浴びる彼の輝かしいキャリアの数々。フェラーリとマクラーレンというF1の二大名門が長年タイトルをから離れて久しい中、ほぼ同じ期間彼もまた王座から離れているのに人一倍モチベーションを高く再びの戴冠を目指しているのは信じられませんね。もう一回優勝するハードルは高いですが、案外一勝したらそのままタイトル争いに参加しそうな勢いを感じます。
どうでもいい話ですが、最後に彼が優勝した2013年の国内でのスマホの普及率はわずか3割ほどだったそうです。文字通り時代が違うドライバーの再びの優勝、見たいですよねぇ。
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