この年を越えられるでしょうか
【マテル 1/18フェラーリF2012 F.アロンソ 2012】
絶対的に戦闘力の劣るマシンでレッドブルを追い詰めた2012年のアロンソ。シーズンを通してミスらしいものといえば日本GPのスタートくらいのもので、まさに完璧にシーズンを戦い抜きました。
こちらの1/43でアロンソのこのシーズンがいかにすごいかを語り尽くしたのですが、10年以上経過した2023年にはこのベストシーズンを超えるかどうか、指標としての意味合いが出てきましたね。
全20戦のうち3勝を含む11回の表彰台を獲得したこのシーズン。前半はトップ3強が苦戦する混乱の中で3勝を挙げたものの、後半はレッドブルはもちろんマクラーレンにも後れを取り優勝争いには絡めなかったのですが、その後半戦でリタイア以外は全て表彰台を獲得しているのがこの年のアロンソの驚異的なところなんですよねぇ。
当時のトップチームのフェラーリと今年の新興アストンマーティンが比較されること自体が異常なのですが、独走するレッドブルに先行を許すもののベストオブザレストの3位は頑なに死守した今シーズンの開幕5戦、この安定感が続けば2013年以来10年振りの年間トップ3入りも夢ではないかもしれません。失策続きのフェラーリに激怒した当時とは違い、新興チームならではのミスが起こることを予想しているのもまた恐ろしいところです。
2010年のF10は過去最高の出来だったのですが、2011年の醜態を受けてF2012は再び品質が悪化します。大きな段差ノーズが目立つとはいえ、シーズンを通して首位を争っていたF2012はもっとかっこよかった気がするのですがこのモデルのプロポーションはとっても微妙です。1/43共々、モデル化には恵まれませんでしたね。
腕はあるけど言動が……と言われ続けた彼ですが、それを解決した今足りないものはいよいよマシンの速さだけになりました。レース中にまで僚友ストロールにコーチングを行っているくらいですから、彼らを親子の信頼も確かなことでしょう。流浪の旅が続いたアロンソですが、いよいよ本当に終の棲家と出会えたかもしれません。ああ、早く優勝するアロンソが見たい……。
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