F1 THE MOVIE – APXGP S.ヘイズ

オリジナルモデルAPXGP2025

30年越しの初優勝

【ブラーゴ APXGP S.ヘイズ 2025】

1990年代に次世代の黄金ルーキーとして注目を集めたヘイズ。スペインGPでは低迷するロータスで時代の覇者、マクラーレン・ホンダのセナを追い詰めましたが、凄惨な大クラッシュでそのキャリアは一転してしまいました。

事故後は長らくF1を離れ各地で転々とレースを続けていたヘイズ。流浪のドライバーキャリアでしたが、かつてのロータス時代の同僚・ルーベンの誘いを受けて30年以上の時を経てグリッドに帰ってきました。

これほどのブランクを挟んで復帰した例はなく、その実力は大いに疑問、というかスーパーライセンスがよく取れたなとすら思いました。

参戦開始から過去2年入賞すらなかったAPXGP最後の希望としてシートを託されたヘイズでしたが、参戦した後半9戦では荒い、というかよく失格にならなかったなという運転が目立ちました。

ハンガリーGPでの意図的な接触によるSC連発やイタリアGPでの青旗無視なんかは過去厳罰が処されていた気がしますが……。

F1初の女性テクニカルディレクター、ケイト・マッケンナが手掛けた「APXGP」。ヘイズ加入直後は彼を犠牲にした反則スレスレの戦略で辛うじて入賞を果たしましたが、終盤のフロアの大幅アップデートで成績が劇的に向上します。

終盤は2台揃って入賞争いの常連となり、表彰台も見える位置まで速さを見せました。

マシンの性能向上に合わせチームオペレーションも改善したAPXGP。僚友ジョシュアと共に大クラッシュを経験してからは落ち着きを見せ、最終戦アブダビGPでは2台の位置関係を利用した巧みな戦略を披露。

終盤のラッセルとのクラッシュで万事休すかと思われましたが赤旗中断中にリペアが完了する幸運もあり、奇跡的な自身、そしてチーム初の優勝を掴み取りました。

赤旗再開後はルクレールのペースがイマイチだったのでハミルトンとの2vs1はAPXGPが有利でしたし、ジョシュアとルイスが接触した時点で勝利はヘイズのものが確実だったのですがそれでもチェッカーを受けた瞬間は感動しましたよね。

ええ、はい。いい映画だったということです。

余談ですが、このミニカーの入手にChatGPTを大いに活用したので台紙作成にもAIを使ってみました。ミニカーが乗る台座部分はF1映画ポスターの背景をイメージしましたが、ChatGPTがひと言で出力してくれました。便利ですね。

南米マクドナルド限定販売という入手困難なこのモデル。AIを使った購買奮闘記はこちら。

映画の感想はこちら。とても良い作品でしたが、生涯に渡って何度も見直す超名作かと言われると……。

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