大事なのは

【デアゴ フェラーリF10 F.アロンソ 2010】
アロンソがフェラーリに電撃移籍したのは2010年。あの悲劇はもう15年も前のことになってしまったのですね……。そして時は流れ、まさかまさか今度はハミルトンがフェラーリに移籍するなんて。

当時最強ドライバーの一人だったアロンソを迎え入れ、彼の母国の大口スポンサー・サンタンデール銀行をタイトルスポンサーに据えまさに幸せ絶頂の新婚生活のようにど派手に始まったフェラーリの2010年シーズン。開幕戦を1-2と船出も素晴らしく、中盤苦戦しても終盤に復調して本当に力強い1年でした。

出来の悪いことで評判だった当時のマテル製F1モデルにおいて最も出来が良かったこのF10です。1/43・1/18ともにミニチャンプスに見劣りしない出来栄えで、その成績の良さからいくつも廉価モデルがリリースされましたが最初の金型が良かったのか安いモデルでもそれなりの出来になっていましたね。この1/24は新規金型だと思いますが、例にならって出来が良いです。実は意外とシンプルで再現しやすいマシンなのかも?

海外の1/24シリーズは全チームを網羅したコレクションが全100号まで続き、加えてフェラーリ専門シリーズが60号まで発刊予定とかなりの数が出回っています。ただ日本では前者が打ち切り、後者が試験販売止まりとあまり定着しないスケールでした。値段の割に迫力のあるモデルで、飾るのにこれほどちょうどいいモデルもあまりないんですけどねぇ……。

いよいよ迎える2025年、アロンソに続いてハミルトンまでフェラーリ入りするなんてこの当時を思えば全く考えられないことでした(そもそも15年後も二人揃って元気に走ってるなんて想像すらしなかったけど……)。大物ドライバーの移籍ということもあって昨年のうちにHPが大口タイトルスポンサーに就任するなど、この2010年を思い起こさせる最近のフェラーリ。大事なのは最後の最後だぞー、と言いたいですね。
手からこぼれ落ちる、という言葉の辞書の例文に2010年アブダビGPを加えたい。
余談ですが、最近活気づいている1/64スケールモデル界隈ですが最後にフェラーリマシンがリリースされたのはこの2010年と、もう15年も新作が出ていないスケールになります。ちょっと寂しいね。
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