アメリカンリバリー第一弾
【ミニチャンプス レッドブルRB19 M.フェルスタッペン マイアミGP 2023】
シーズン序盤の第5戦マイアミGPでレッドブルは珍しくスペシャルカラーリングで登場。エースのフェルスタッペンは期待に応える大活躍で、予選9位からの逆転優勝を果たしました。
予選中のルクレールのクラッシュによる赤旗でタイムアタックができず9位スタートに沈んだフェルスタッペン。ハードタイヤスタートのリバースストラテジーを選択し後半の追い上げに望みを託しますが、そのハードを履きながら序盤にミディアム勢を凌ぐペースで前を猛追、たった15周目にして2位まで浮上しチームメイトのペレスとの優勝争いに早々に復帰するのでした。タイヤの性能差をものともしない、恐ろしいペースでしたねぇ。
レースを半分以上の残してペレス-フェルスタッペンの1-2体制がそのまま終わるはずもなく、タイヤ戦略で有利なマックスがその後難なく首位に浮上します。これでシーズン3勝目を挙げ、このレースの結果次第では自身初のポイントリーダーの可能性もあったペレスを破り選手権首位を維持しました。そのペレスは続くモナコGPの予選で大クラッシュをして以降調子がずっと狂ってしまいますから、完全に彼の心を折ったレースでしたね。
シーズン後半のアメリカGP・ラスベガスGPとあわせ計3度も開催されたアメリカでのレースでレッドブルはいずれもスペシャルカラーリングを採用しました。これも大口タイトルスポンサー、オラクル社のお膝元効果なのでしょうか。あまりこのチームは特別カラーをしないからこそ2021年の「ありがとう」仕様の特別感があっただけに、1年にこう何度も登場しちゃうとその感動が薄れてしまいますよね。
ターコイズブルーとパープルが爽やかな印象のマイアミGP特別ヘルメット。このレースでブルーのスペシャルヘルメットが増えるのは地域由来のカラーだからでしたっけ?いつのまにかヘルメットのデザイン変更規制が撤廃されフェルスタッペンもたびたび変更していますが、この人は基本デザインを変えないからわかりやすくて良いですね。
このマイアミGPからF1新記録となる10連勝を成し遂げるマックス。スプリントレースを含め、4か月以上もこの人以外の勝者が誕生しないという非常に特異なシーズンが幕を開けます。しかし個人的にこの期間のヨーロッパRdは全くの退屈そのもので、ほとんど真面目にレースを観ていなかった記憶がありますね。中継が必死に表彰台争いを盛り上げても、先頭はスタート以外画面に映らずゴールで久々に登場します、なんていう調子で味気ないレースばかりとなってしまいました。スプリントの導入で従来よりも勝ち続けることが難しくなっていると思うのですが、それすら凌駕する独走ドライバーが生まれるとこれまで以上に圧勝劇を見続ける羽目になるという、想定外の事態でしたねぇ……。
2022年はスペシャルカラーリングが登場しなかったので「ありがとう」仕様の余韻が残っていましたが、フォードとの提携発表以降レッドブルのアメリカ傾倒は凄まじくこの年は続々と登場します。ホンダは完全に過去のものになったんだなぁと感じてしまいましたね。まぁ、エンジンにはフォード、タイトルスポンサーには年間1億ドル規模とも噂のオラクルが付いているのでビジネス的には当然なのですが……。
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