2023 アゼルバイジャンGP 感想

GP感想

レッドブルのシーズン

3週間の休みを挟んで再開されたF1シーズン、結果は相変わらずレッドブルの独走1-2でした。勢力図の変更といえばフェラーリがメルセデスに追いついたくらいで、今年のレッドブルの支配体制は盤石そうですね。マックスとペレスは険悪になるのかなと思いきや、レース後の表情は穏やかでした。もうこの二人でタイトルを争うことは揺るぎないので、個人的には今年こそペレスにちゃんとしたタイトル争いを経験してほしいなぁと思います。

挽回を見せたフェラーリの一台を破ったアロンソ。連続表彰台は途切れましたが、4位という最大限の結果を持ち帰りました。史上最年少でF1を2連覇し、07年には三連覇をかけて戦っていたシーズンの最終盤でチームから「敵はアロンソ」と言われた人ですからね。経験してきた修羅場の数が違います。こんな何の変哲もないレースでは、レース中にチームメイトにアドバイスをしてもなお余裕綽々なのでしょう。本気のアロンソはまだまだこれからですね。

上位4強は揺るぎなく、マクラーレンが復調してきた中で入賞を果たした角田くん。本当に今年は別人のようですね。同じ日本人というひいき目を抜きにしても、マクラーレンとアルピーヌを破ってこのマシンで入賞するこのドライバーすごくないですか?次のステップという大きな階段が現実的に見えている気がして、とても高い期待を持ってしまいますね。いやー、数年後にはレッドブルも夢じゃないよね。

さて、フォーマットが刷新されたスプリントが初開催されたこのGP。土曜日を終日使ってのスプリントデーですが、2年前に予選として最初に開催された時から比べて劇的に改善しましたね。

スプリントで決勝の展開が見えてしまう問題はパルクフェルメ規定でどうにかできそうですし、レースの見どころがいまいちという問題はレッドブルの独走による要因も大きい気がします。初優勝が期待されるドライバーがシュートアウトで上位にきたら一気に見どころは増えるでしょうしね。

今のところはテレビで見る分には決勝ほど「絶対見なきゃ!」というほどではないですが、そもそもこのフォーマットは現地観戦のためのものでしょう。SFで週末2連戦のレースを観戦しましたが、やっぱり同じお金を払って移動の苦労をして観るなら2レースある方が満足感は高いですからね。ご不満ならお金を払って現地に観に来れば?というのがF1側の本音のような気がします。もちろんテレビで見てももっと楽しいものになってほしいですけどね。

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