2021 イギリスGP 感想

GP感想

反撃開始

ハミルトンが母国で反撃の狼煙となる優勝を達成したイギリスGP。毛嫌いしていたシミュレータに乗り込むほど入念な準備で挑んだレースで、リスクを取って1周目を攻めた結果フェルスタッペンと接触しペナルティを受けてしまいましたが、それを乗り越えての優勝となりました。個人的にあのコーナーであれだけリスクをとったのは、スプリントの結果で1周目に抜かないとチャンスがないと感じた結果もあるのかなと邪推したりします。それにしても母国制覇への想いは強いようで、賛否両論のコプスでの接触を経てなお、ノリスやルクレールをそこで仕留めました。すごいメンタルですね……。

痛恨の0点となったフェルスタッペン、事故の後遺症が心配です。そしてタイトル争いにおいては無得点ほどダメージの大きいものはありませんね。たとえこのクラッシュが彼に非がなかったとしても、レッドブル・ホンダは最速パッケージなのですから1周目ではなくチェッカーを1位で受けて25点を積みかさねる戦い方をしてほしかったなと思います。今年はマックスのタイトル獲得を応援しているので、この接触はとても残念でした。今年のターニングポイントにならないといいなぁ。

予想外の健闘を見せたルクレール。苦手されたシルバーストーンで堂々のリードラップを刻み、復活を予感させました。一方でエンジントラブルやピットミスなど、オペレーションの改善はそれほど進んでいないように見えます。フェラーリなんて庶民には手の届かない車ですが、こうした無理難題を押し付けるマネジメントに振り回される現場=ドライバーの姿がファンの心に刺さるのかもしれないですね。初優勝から70周年のミラクルをちょっと期待したので、最後のコースアウト決着は拍子抜けでした。でも、上位に赤い車が走っているのってやっぱりいいですね。

早いもので次はいよいよ前半ラストのハンガロリンク。ここもルイスが強いのですがマシンはレッドブルがなお最速だと思うので、いよいよ真の天王山かなという印象。しかし、タイトル争いにPUの話題が一切出てこないとはホンダは本当に見事な仕事をしてますよねぇ……。

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