ハース VF-21 N.マゼピン

ハース2021

問題が多すぎて

【ミニチャンプス ハースVF-21 N.マゼピン 2021】

F2時代からの問題児がF1デビューとあって開幕前から話題沸騰だったマゼピン。彼のキャリアにはありとあらゆる問題が詰まっていましたね。

F2時代の荒っぽいドライビングで度重なる戒告を受け、F1デビューでの問題が危惧されたマゼピン。本人はそんな心配などどこ吹く風で、開幕前からSNSに”不適切”な動画をアップするなどやりたい放題。デビュー前からチームに釘を刺される大物ルーキーとして、堂々たるデビューを迎えます。

開幕戦のバーレーンGPを3コーナーでスピン、リタイアし大物の片鱗を見せつけた彼ですが、その後は至って落ち着きを見せ、時々荒っぽい走りはあったもののシーズンを通してマシンを壊していたミックとは対照的に落ち着いたレース運びを続けていた印象がありますね。

マゼピンの父親が持ち込んだウラルカリのカラーに染まった2021年のハースF1。そのマゼピンはミックに対して同等のシミュレータを使わせてもらえないなど、大金を持ち込んだにもかかわらず不遇な扱いが続きました。確かにF1デビューまでの経緯を見れば、お金さえ持ってきてくれればいいというぞんざいな扱いも止む無しなのですが、個人的には同等の環境なら先にポイントを取ったのは安定していたマゼピンの方かなーと思います。

度重なる問題行為がようやく鳴りを潜めた2021年シーズンも終了後、今度は母国のロシアがウクライナへの侵略戦争をおっぱじめるというとんでもない大問題がマゼピン一家を襲います。ロシア資本のウラルカリをタイトルスポンサーにしてのF1出走など叶わず、ハースとのスポンサー契約解除と共にマゼピンはシートを喪失。1年間いい成長を見せていたと思うのですが、最後はそれまでの自分の問題行為が特大のブーメランになって、政治問題に殺されるF1キャリアとなってしまいました。哀れマゼピン、私は彼を忘れません。

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