ミニチャンプス オリジナル台紙の作り方

お役立ち情報

ミニチャンプスミニカーの台紙の自作はオリジナルの台紙を作ることはもちろん、痛んだ台紙の代替や他メーカーミニカーのケース移植にも役立つとっても便利なものです。このブログの中でもオリジナル台紙記事には注目が集まりますが、作ることはそんなに難しくありません。今回は簡単な作り方をご紹介。

① 用意するもの

基本的なPC環境があればすぐに始められます。

・パソコン
・プリンタ
・パワーポイント、もしくはドローソフト
・印刷用光沢紙
・カバーフィルム (好みで)

オフィスが入っていれば光沢紙を買うだけでスタートできます。敷居は低いですね。

② フレーム作成

私が作っているサイズは以下の画像のものです。(赤字はロングケース)

製作、印刷環境によって細かなサイズ調整が必要ですが、基本的にこのサイズの長方形をパワポで作り、色を塗り、印刷して切り取れば完成です。

ミニチャンプスの透明カバーは長方形ではなく台形なので、立たせる部分は左右切り取りが必要です。この画像では最初から台形にしてありますが、長方形で作って収まるようにカットしてもOKです。

③ デザイン

ミニチャンプスの特別台紙は歴史が古くショーカーから別注品までたくさんのデザインがありますが、そのデザインを決める前に作りの基本の確認です。

色分けした各箇所について、それぞれをどう使うかで出来栄えが大きく変わります。

・赤色部分が印刷後加工してミニカーを乗せた時に台紙で一番目立つ部分です。右下は文字が入るので、基本的にメインで使える場所は左上だけだということになります。よくこの部分に目立つ画像が入っているのはそのためですね。1枚の画像だけで作るときも、目立つ部分は左上に合わせるといいと思います。

・黄色の部分は注意ゾーンで、オブジェクトはかなり高めに配置しないとミニカーのリアカウルやリアウイングと重なりよく見えません。特に09年以降はリアウイングの位置が高いので、注意が必要です。実質的にあまり見えない箇所だと思います。

・青色の側面部分、ここを塗り分けするかしないかで全体の印象が大きく変わります。作ってみて何か変だと感じたら、この部分の色を変えるだけで良くなることもしばしばです。限定モデルはこの箇所に生産数やスポンサーロゴなど文字が入ることもありますね。

また、マシンの下敷きになる部分は当然見えなくなるのでここに何か配置してもあまり見栄えがよくないです。見えない位置を注意しないとドライバーの顔写真を下敷きにした伝説の失敗作、ウィリアムズ別注2008ショーカー中嶋一貴のような悲劇が起こります。

④ 印刷・裁断・加工

デザインができたら次は印刷です。光沢紙を使うと見栄えがよくなります。しかし厚みがあると素人の加工では折り目の印刷が剥がれてしまうので、薄い紙の方が良いと思います。私は0.15mmのものを使っていて結構おすすめです。

印刷が終わったら、好みによって透明のカバーフィルムを張り付けます。カバーフィルムは本物のミニチャンプス同様の光沢感が生まれ、台紙も丈夫になります。一方で1枚当たりの値段が高いので、使うかどうかは好み次第ですね。上述の0.15mmの光沢紙では薄すぎて透明ケースが上手く固定されないので、その補強の意味もかねて私は全車カバーフィルム付きに切り替えました。

私がよく使う光沢紙とカバーフィルムです。光沢紙は色々試しましたがこのダイソーのものが一番でした。

フィルムを張り付けて台紙を切り抜いたら、最後はケースに合わせて折る作業です。ここが結構な注意ポイントで、同じサイズで印刷しても折り方によって高さがかなり変わります。ケースに入らないのは印刷サイズの間違いではなく折り方の問題だった、ということを何度も経験しましたので注意が必要です。

ここまでできればあとはミニカーを置いてカバーを被せれば完成です。フィルムを使わず薄い光沢紙で印刷した場合は透明カバーがすぐ取れるので、不意に落とさないよう保護カバーがあるといいですね。

⑤ おわりに

ミニチャンプス台紙の作り方、いかがだったでしょうか。やることは難しくないのですが、ケースに収まる形で裁断・加工するのに慣れるまでは少し時間がかかるかもしれないですね。私も何度も紙とインクを無駄にしました……。

取り掛かることは簡単なので、ぜひ一度お試しあれ!

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