デアゴ 1/24 フェラーリF2012 F.アロンソ

フェラーリ2012

これが最後にならないように

【デアゴ フェラーリF2012 F.アロンソ 2012】

全チームを網羅した1/24初期シリーズで1台もラインナップされなかったアロンソのフェラーリマシン。「こういうのでリリースされない険悪な関係?」と邪推しましたがそんなことはなく、フェラーリ個別シリーズではたっぷりリリースされています。

F10に続きこのF2012がラインナップされたアロンソのマシン。2010年代序盤に大激戦を繰り広げタイトルまであと一歩に迫ったマシンですから、フェラーリシリーズとしては共に外せなかったのでしょう。ただあまり活躍のなかった2011年がシリーズに含まれないのはよいとしても、母国を制した2013年マシンがマッサ車仕様でリリースされたのはちょっと悲しいです。

私が見落としているだけかもしれないですが、アロンソがレース展望や結果の振り返り以外で経験者としてフェラーリというチームを語ることは少ない気がします。ベッテルも同様にチームを追われた後のアストンマーティン時代に何か語ることは少なかったと思うので、離脱時にそういう契約が結ばれているのでしょうか。でも大体そういう人達の方が結果を残しているのでこうしたコレクションシリーズには堂々登場するのが面白いところ。

アロンソのヘルメットがないと「よくこの奇妙なマシンがタイトル争いしたよなぁ」という印象を未だに持ちます。残念ながらマテル製モデルは1/43・1/18共にヘルメットの造形がとても微妙で、ドライバーレスのエリートシリーズやBBRは「マシンだけ見てもねぇ……」って感じでこのマシンのモデルカーに最適解がありません。ルックスマートからでないかなぁ。

13年前の遺物となった段差ノーズ。このすぐ後に登場した衝撃のアリクイノーズも早11年が経過し、ここ数年のF1マシンの造形はかなり美化されましたよね。ただこれら変態ノーズの10数年前には「Xウイング」なんて奇天烈なものが存在していましたから、同じような月日が経って迎える新たな2026年規定のマシンでもまた変なものが生まれるリスクがあったりして……。

少し気が早いですが、再びこのマシンに注目が集まらないことを祈るばかりの2026年。アロンソには3度目の栄冠を、マシンは素晴らしいルックスを、常に祈り続けてきたことですが26年の責任はかなり重いです。これが最後にアロンソがタイトルを争ったマシンとして歴史に残るのはいやだなぁ……。

別注モデルのほぼないアロンソの1/43シリーズですが、どれもその闘志がすぐに思い浮かぶ人気の高いマシンばかり。今や通常モデルでこれほど人気があるのはアロンソ・ハミルトンくらいですね。人気のフェルスタッペン含めこの3人は28年以降にF1を離れそうですが、彼らが去ったあとのF1ミニカー文化って下火になりそうな気も……。

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