フェラーリ SF1000 S.ベッテル トスカーナGP

ただそこにいただけ

【ルックスマート　フェラーリSF1000　S.ベッテル　トスカーナGP　2020】

記念レースでなにも見せどころがなかったベッテル。ただ記念レースを走ったドライバーとして淡々と記録されるだけのような内容でした。

ルクレールの5位に対して14位スタートという失敗からはじまったベッテル。赤旗再開後の混乱を幸か不幸か最後尾にいたため避けることができました。以降レースの大半を、10位1点を賭けてラッセルを追いかけて過ごします。

ピット戦略もありラッセルを攻略し無事10位入賞しましたが見どころはそれだけで、何とか母国での記念レースをWポイントで獲得できたというレースになってしまいました。それでも医療従事者を観客に呼び込んだレースで、2台揃って最後までスペシャルカラーをお披露目できたことは喜ばしいですね。

普段ならヘルメットにこだわるベッテルですが、さすがに成績不振でバツが悪いのか地味なデザイン変更に留まりました。マシンのカラーリングと相まって、本当に地味な一台です。

当時の環境を思えばこの記念レースという重たい場でスピンしなかっただけでも合格点なのでしょうかね。特に赤旗再開時は絶対にリスクはとれないと慎重にリスタートに備え、アクシデントをしっかり避ける様が印象的でした。まぁでも、本当にただあの場にフェラーリドライバーとしていただけですね。