3台抜き

【ミニチャンプス レッドブルRB13 D.リカルド アゼルバイジャンGP 2017】
混乱を極めた2017年のアゼルバイジャンGPを制したリカルド。得意のブレーキングが牙を剥き、リスタートで3台を仕留めたことで優勝に繋がりました。

予選10位からスタートなったこのレース。他車のクラッシュのたびに順位を上げ、赤旗明けリスタートではウイリアムズ2台とヒュルケンベルグを3台まとめて料理。3位に浮上すると1-2を走るハミルトン、ベッテル双方にペナルティや警告が出たためリカルドは難なく優勝を手にしました。

この年フェルスタッペンにリタイアが頻発する傍ら、リカルドは堅実に完走を繰り返しメルセデス・フェラーリに次いで3位表彰台を連発していた記憶があります。
しかし終盤戦にフェルスタッペンの信頼性が回復すると、2勝を挙げた彼に対して3位2回に留まり、一気に評価が逆転してしまいましたね。

この「RB13」にとって明確なアキレス腱だったルノーPU。2015年に公然と罵り合う大喧嘩をしながらもお互いに新しい供給先を見つけられずにタッグを継続したわけですが、世間体を気にしてやむなく再構築を目指した浮気明けの夫婦のような状態だったのでこの年の再三のトラブルでついに離別は決定的になりました。

辛うじて1勝をもぎ取ったリカルドですが、その後のフェルスタッペンの力強い2勝に比べてラッキー感が否めず、この年以降レッドブルはフェルスタッペンを優先させた戦略を取っていたのかなと勘ぐってしまいますね。
翌年のモナコGP初制覇など印象的なこの2年間の優勝ですが、トップチームのドライバーとしては物足りないものだったのではないでしょうか。もう少し勝てていたらチーム離脱はなかったかも。
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