フェラーリ SF-24 C.ルクレール モナコGP

フェラーリ2024

悲願の母国初制覇

【ルックスマート SF-24 C.ルクレール モナコGP 2024】

2019年の挑戦から6度目、度重なる不運を乗り越えてルクレールが母国モナコで初優勝を挙げました。小さな国の大きな軌跡とあって、マーシャルまでもが涙していた姿が印象的です。

2019年は予選の失敗を取り戻そうとクラッシュ、2020年はチームが大失速、2021年はポールを獲得するもクラッシュし、そのダメージがレコノサンスで発覚するというお粗末ぶりとトラブルの枚挙にいとまがない彼の母国レース。続く2022年はポール獲得から作戦ミスで4位まで後退し、2023年も3位グリッドから6位転落と、よくもまぁここまで表彰台に嫌われるものだと思いましたよね。

そんなルクレールがなんのトラブルもなくポールトゥウィンでモンテカルロを初制覇とは、まさに奇跡のような出来事でした。F1世界選手権として史上初のモナコ人同国優勝、表彰台ですら1950年以来というのですから国全体が盛り上がるのも納得です。本当に、憑き物がとれたように何も起きませんでしたね。

残念ながら青いHPロゴが掲載されあまり美しくないマシンとなってしまった記念すべき「SF-24」。しかしお祝いはまだ続き、イタリアGPモンツァではマクラーレン勢の首位争いの間隙を縫って2019年以来の2勝目を達成。さらにアメリカGPではマックスvsノリスのタイトル争いに割って入る3勝目を挙げ、抑えておきたいレースを全て勝つ完璧なシーズンとなりました。

特にスペシャルヘルメットを着用したイタリアGP仕様とこのモナコGP仕様はどちらを買うか非常に悩ましい問題でした。書くことがあまりないので一台でよかったのですが、甲乙つけがたい勝利でしたよね。

絶対王者ハミルトンを迎え入れる前に、チームと世界に十分にその才能を示した2024年のルクレール。そんな好成績に影響を受けてか、代表から「ハミルトンの使命はチームにタイトルをもたらすこと」と発言が出るなどあくまでチャンピオンはルクレールという体制が明確化された年だった気がします。そんな上り調子で最強王者を迎える2025年、フェラーリはどうなるのか楽しみですね。

↑という下書きを2024年の終わりに書いていました。2025年のことは「SF-25」にて……。

2019年に2年生でフェラーリ入りしてベッテルに喧嘩を売った時にはもっと勝利を重ねると思ったのですが、6年経ってようやくモナコで1勝とはねぇ……。

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