新天地
【エブロ チームルマン スーパーフォーミュラSF14 小林可夢偉 2015】
F1でのシートを失い、国内レースに復帰した小林可夢偉。2015年はスーパーフォーミュラのみの参戦となりますが、3度の表彰台獲得で実力を見せつけました。
14年末のケータハムのシート喪失後、トヨタからの勧誘を受けスーパーフォーミュラへの参戦を決めた小林可夢偉。WECへの参戦が決まっておらず彼にとっては今後のキャリアが不明瞭だったシーズンであり、SF側も当時はまだ改称した直後で話題性に欠けていたと思いますので新たな看板ドライバー参戦は願ったり叶ったりだったことでしょう。個人的には当時彼がF1で生き残れなかったショックでSFまで追いかける気は起きませんでしたが……。
この2015年は3度の表彰台獲得でF1帰りの実力を如何なく発揮した可夢偉選手。そのまま翌2016年はチャンピオン争いかと思われましたが、最終戦まで入賞なしという深刻な不振に陥ります。その後2017年から現在までコンビが続くKCMGに移籍しますがここでも長らく低迷。2020年以降は今年の富士での3位表彰台まで5年間もポディウムから遠のく苦しい参戦となってしまいましたね。
2024年3月に倒産して今年の話題の一つとなったエブロの遺作、2014年スーパーフォーミュラSF14シリーズ。残念ながら15年以降はモデル化されていなかったため、小林可夢偉のSFマシンは2022年のスパークモデルリリースまで入手できないというありさまでした。さらに悲しいことに2015年の小林可夢偉はSFにしか参戦しなかったため、2009年のプロドライバーデビュー以降で唯一搭乗マシンがモデル化されなかった年となります。一番のお気に入りドライバーなのにコレクションに1年だけ穴が開いているのも気持ちが悪いということで、それっぽいヘルメットを作成して代用しました。
マシンのカラーリングは2014年とそう変わらないので、ヘルメットだけ作成して2015年仕様を再現しています。もっと細かく複雑なデザインなのですが、現地観戦したシーズンというわけでもないので簡略。エブロはこの間稼ぎ頭のスーパーGTも断片的にしかリリースしていなかったようで、本当に苦しい経済事情だったのでしょうね……。
長らく続くスーパーフォーミュラ初優勝への苦しい挑戦が始まった2015年シーズン。当時の私は彼ほどの実力者でもF1で生き残れなかったことで少し気持ちが離れてしまいSFを現地観戦するなんて微塵も考えなかったのですが、10年経っても私の中で彼を超える日本人ドライバーが現れないことに当時の貴重な思い出を思い返し、ミニカーのリリースを期に再び彼に熱中するようになるのでした。
ここから10年経って、近年SF人気は目覚ましい復活を見せていますよね。私は22-24年で国内開催サーキットを全て回りましたがどこのレースも本当に楽しかったです。このレベルのレースが国内旅行感覚で行けることに感謝しなければなりませんね。
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