深夜まで起きてこれは辛い
土曜開催といえども深夜2時スタートは視聴が辛いこのレース。いつものフェルスタッペン独走に二戦連続でペレスが続き、フェラーリが3位という開幕戦バーレーンGPと変わり映えのない展開でした。レッドブル-フェラーリの序列は明らかで、その下をメルセデス・マクラーレン・アストンマーティンが競っている感じですね。しかしチームのタイトルスポンサー・アラムコの母国GPでミスからクラッシュのストロールはさすがに風向きが悪くなるのではないでしょうか……。
このレースのヒーローは満場一致で急遽代役デビューとなったこの青年、ベアマンでしょう。虫垂炎で欠場を強いられたサインツに代わってFP3からデビューしたこの18歳の若者は堅実なレースで7位入賞を果たしました。フェラーリからのデビューというだけでもとんでもないプレッシャーなのに、見事に入賞する彼は素晴らしい逸材ですね。ポスト・フェルスタッペン時代の一人になるのは間違いない気がします。
F1ってシューマッハがフェラーリでタイトルを取った直後にアロンソ・ライコネンが出てきて、その二人の時代になるかと思いきやハミルトン・ベッテルが出てきて、そしてその二人の王朝時代の狭間にフェルスタッペンが台頭して……、とその当時は誰かの一強時代だと思っていても後に振り返れば新時代の序章だったということが多くてとても面白いですよね。このレースも後にそんな風に評価されるんじゃないかなと感じる一戦でした。いやー、お見事でした。
マグヌッセンの荒いブロックによって夢と消えた角田くんの初入賞。日本のヘイトの矛先はRB・リカルドからハース・マグヌッセン・コマツさんに切り替わるのでしょうか。
レースを観ているときは「20秒ペナルティ背負ってリスク無視の強引なブロックはどうなのよ」と思いましたが、古来からチームの戦略のための強引なブロックは多くありましたし、ペナルティが付くようになったのが最近ってだけなんですよね。直近では21年アブダビGPのペレスのブロッキングなんかもありましたが、あの時と今回の違いはドライバーの強引さというよりはペナルティの基準だと思うので、日本人としては悲しいですが見事にハースの作戦にはまって負けたということなのでしょう。まぁ、土曜日とはいえ午前3時過ぎまで起きていたファンには辛い展開でしたが……。
上位5チームでガチガチに入賞圏は固まっているので、今回のストロールのリタイアはそれこそ蜘蛛の糸のようにチーム一丸死に物狂いでつかみ取らないと今シーズン下位チームのポイント獲得はまず不可能だなと感じる一戦でした。
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