ウイリアムズ FW30 N.ロズベルグ

ウイリアムズ2008

初の表彰台を獲得

【ミニチャンプス ウイリアムズFW30 N.ロズベルグ 2008】

デビュー3年目で初表彰台を獲得したロズベルグ。移籍の噂も出始めるなど彼のキャリアをトップチームへの道へと切り開いた一年になりました。

荒れた展開となった開幕戦オーストラリアGPで3位表彰台を獲得し、ポディウム経験者となったロズベルグ。この時は将来の決戦など誰も知る由はなく、彼の笑顔も幼馴染ハミルトンと一緒に喜ぶ様もとても微笑ましかったですよね。シーズン後半のシンガポールGPでは上位勢のミスで2位を獲得し、結果の残せるドライバーへと評価を高めた一年となりました。

そんな好成績の影に隠れシーズンを通してのリザルトは微妙なものでした。表彰台を除いた入賞は8位3回のみ、年間わずか5度の入賞でこれはチームメイトの中嶋一貴選手と同回数です。チームのコンストラクターズ順位は前年4位から8位まで転落し、表彰台がなければ一瞬で評価を落としていたリスキーな年でしたよね。地味なんだけど、やっぱりもってるんだなぁ。

ロズベルグの評価を高めたものの、チームの今後の不振を決定付けたかのようなこの「FW30」。人気がなく、1000円で投げ売りされていたので買った思い出があります。話が逸れますが、近年の再びのF1人気の直前、2015-18年頃の低迷期は09年までのモデルは2000円以下、それ以降の新しいモデルでも定価の半額以下で中古品が投げ売りされていましたねぇ……。

トップチームの候補としてストーブリーグでも名が挙がり、評価を高めたこの年のロズベルグ。しかし強豪の注目はもっぱらハミルトン・ベッテル・クビサら新鋭と優勝経験者たちで、彼らを中心にしたシートシャッフルに主導的に関与できず、結果ウイリアムズに残留することになりました。後年まで続くトップチームの便利屋ポジションはすでにこの年には確立されていたような気がします。

トップチームに昇格できなかった人、昇格しても勝てなかった人達が次々に現れる度、「本命と目されていなかったが勝ち切った」彼の評価が年々私の中で高まっていきます。

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