躍進への第一歩
【ミニチャンプス トロロッソSTR13 P.ガスリー 2018】
ルノーをも巻き込んだマクラーレン・ホンダの協議離婚によってPUをホンダにスイッチすることになったトロロッソ。その初年度は数多の問題を抱えながらも、希望のあるものとなりました。
トロロッソ・ホンダのハイライトはシーズン開始直後に訪れ、第2戦バーレーンGPではガスリーが4位を獲得。2018年のトロロッソとして、そして第4期ホンダとして最高の成績を残します。以降、チームの作戦ミスやマシントラブルに苦しめられながらもいくつかの入賞を重ね、ガスリーとホンダPUはF1での存在場所を確立していくこととなりました。
とは言えコンストランキングは9位と、日本でこそホンダの関与でフィーチャーされましたが中団争いでは大きく後れを取っており、あくまでも期待値で彼らがポジティブに捉えられていたことを忘れてはいけませんね。後の歴史を見れば、しっかりとこの期待に応えていくわけですが。
バーレーンGPでの4位が決定的となったのか、レッドブルは6月早々にホンダPUとの契約を決定。さらにガスリーもリカルドの電撃離脱によって夏休み中に昇格を決めるなど、両者共々次につながる結果を残すことになりました。
後の結果を見れば神格化されがちなSTR13ですが、あくまで33ポイントランキング9位のマシンです。ホンダこそPU交換が頻発したものの着実に成果を残し、日本GPで投入した新スペックはトロロッソに6-7位グリッドをもたらすなど如実に進化。一方でガスリーは1年半にも満たないキャリアで昇格したことが仇になったか、翌年はレッドブルで辛酸を舐めることになりました。
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