マルシャ MR03 J.ビアンキ モナコGP

マノー・マルシャ2014

待望のポイント獲得

【スパーク マルシャMR03 J.ビアンキ モナコGP 2014】
フェラーリ育成ドライバーとして将来を有望視されていたビアンキが初ポイントを獲得した記念のマシン。レース直後にモデル化アナウンスがあったのですが、その後の事故で音沙汰なくなっていました。しかし「Forza別注モデル」というチャンスを経て無事にモデル化されています。

2014年にチーム唯一の、そしてビアンキにとっては生涯唯一のポイント獲得となったモナコGP。2010年に参入した新規3チームの中では初めてのポイント獲得ということで話題を集めました。PU導入初年度で初の市街地レースとあって、メルセデス以外はどのチームもトラブルによるリタイアが続出しましたが、貴重なチャンスをものにして9位フィニッシュを成し遂げました。

デビューからずーっとお荷物扱いされてきたチームがようやく成し遂げた偉業とあって、当時はとても感動しました。後にチームは名を変え体制を変え2016年にウェーレインが2度目の入賞を果たしますが、この時は最強メルセデスPUを搭載しそのメルセデスの同士討ちの混乱での10位でしたから、達成感はこのモナコGPの方が大きかったです。

もちろん、レース途中でラスカスで可夢偉選手に当てながら抜いていく場面は日本人として悔しい思いもありましたけど……。

極端に着座位置が低かった通常版に比べて、別注版ではドライバーの位置が修正されました。あと地味な変更ですが、台座が通常版がオフホワイト気味だったのに対しこちらのモデルはきれいなホワイトでミニカーが良く栄えます。こういう細かな改良があるのが別注品のよいところですね。

マルシャチームとしての快挙だったことはもちろん、苦戦したフェラーリPU勢にとってもこのレースで入賞したのはアロンソとビアンキのみと育成ドライバーとして値千金の活躍だったと思います。存命であれば翌2015年にザウバー入りし、今のルクレールのシートには彼がいたのでしょうね。

フェラーリ育成プログラムは続々と後輩たちが頭角を現してビアンキの影が薄くなるかと思いきやそんなことはなく、ルクレールは今でも彼の事をよく語りますよね。今日のフランス勢の躍進には、死してなお彼の存在が大きいのでしょう。

別注パッケージ全体図。チームもドライバーも、そしてショップすら失われてしまいました……。

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