集大成

【ミニチャンプス ウイリアムズFW43B G.ラッセル 2021】
2019年から当時圧倒的なテールエンダーだったウイリアムズと共に歩んだ3年間。契約最後の年はその集大成ともいえる、マシンからは想像もできない好成績を見せました。

決勝レースペースはまだまだ遅かったウイリアムズですが、ラッセルは前年にQ2進出常連となるとこの年はQ3へと駒を進めるドライバーとなりました。
好調が続いた中で迎えた中盤のハンガリーGPではスタートの大混乱に乗じて、ついにウイリアムズで初の入賞を果たします。

初入賞で育成元のメルセデスへの昇格が濃厚になると、続くベルギーGPでは雨のコンディションを味方に奇跡的な2位グリッドを獲得。レースが2周で打ち切られたため、なんとこの当時のウイリアムズで奇跡としか言いようがない2位表彰台を獲得しました。
雨の打ち切りのおかげとはいえ、彼の予選の速さがあってこその卓越したパフォーマンスでしたね。

彼の初入賞を皮切りにウイリアムズは中盤戦で入賞争いの常連へと成長しました。旗頭のラッセルが表彰台を含む4度の入賞を果たすとチームメイトのラティフィも2度の入賞と、ここ数年で最も良い好成績を残しています。
これもラッセルという信頼できるリードドライバーがいてこその結果なんだと思えますよね。

シーズン中についにメルセデスへの昇格が決まったラッセルですが、以降のウイリアムズは卒業ムード一色という感じで、一戦一戦ラッセルと戦い抜くという意思を感じられる力強いレースが続き、実際に結果も残していきました。
後に本人はウイリアムズでの3年は長すぎたと語っていますが、加入当初のどん底のチームを中団まで押し上げた彼の成果は決して過小評価されるものではないと思います。
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