ウイリアムズ FW43B G.ラッセル ベルギーGP

ウイリアムズ2021

初表彰台はウイリアムズと共に

【ミニチャンプス ウイリアムズFW43B G.ラッセル ベルギーGP 2021】

ラッセルが自身初の表彰台を獲得したベルギーGP仕様がモデル化されました。このレースの直前にはもう翌年からのメルセデス入りが確実視されていた彼ですが、デビューの機会を与えてくれたチームに最高の恩返しを果たします。

2021年のベルギーGPは大雨のためレース走行が行われず予選結果通りの順位でリザルトが確定し、その予選も大雨だったためこの結果はいわゆる普通の表彰台獲得とは性質が大きくことなるものでしょう。実際通常の週末フォーマットであればいくら直線番長のウイリアムズとはいえ表彰台は夢のまた夢だったわけですが、それでもこの結果が感動的なのはラッセルがチームと歩んだ3年間があるからです。

デビュー前に自身でパワポ資料を作ってチームに売り込みをかけてシートを獲得したというラッセル。デビュー初年度はポイントどころか資金不足で完走すらままならない状況でした。そこから翌年初のQ2進出を果たすとこの年はQ3進出の常連になり、そしてベルギーGP前のハンガリーGPでは待望の初ポイントを記録。チームはどん底からの復活に沸き、国際映像を見ているだけでも雰囲気の良さが伝わるほどでしたね。

一方で、ラッセル自身は前年にメルセデスの代役ドライバーの務めを果たし、この年も予選の速さが評価されメルセデス入りの噂が過熱。ハンガリーGPのポイント獲得でそれは決定的なものとなっていました。

チームとドライバーが一緒になって右肩上がりの成績を出していくのだけれど、もうお別れは確定的という状況がとても心にくるんですよね。

そんな状況下で幸運によって掴んだ表彰台ですが、メルセデスの代役時にあっさり優勝しそうな展開から二度の不運で表彰台すら取れなかった彼が、ウイリアムズで初のトロフィーを掴むというのはとても運命的な話のように感じてしまいます。本当にこの人はF1でやるべきことを1ステップずつウイリアムズと共に成し遂げてきましたね。そんなベルギーGP、お別れを控えて成し遂げた成果を喜ぶ様はさながら卒業式のように見えたのでした。

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