一時停滞
【ミニチャンプス ルノーR24 F.アロンソ 2004】
前年初優勝を挙げ更なる飛躍が期待された2004年シーズン。しかしフェラーリの独走に加えBARの台頭、更にチームメイトの低迷で大きな成果を挙げることはできませんでした。
シーズン4度の表彰台を含んだ12回の入賞で、上位争いの常連となっていたこの年のアロンソ。前半戦はチームメイトのトゥルーリとは互角の戦いが続いたものの、後半はその彼がチームと揉めて離脱を発表、更に後任のヴィルヌーブが低迷したことで、アロンソはチームの大黒柱として得点を積み上げていきました。
チームはコンストラクターズ3位を獲得し、アロンソ自身も過去最高位となるドライバーズ4位を獲得。最終成績は前年を上回りましたが、この年唯一の優勝はトゥルーリのモナコGPでの初優勝に持っていかれてしまいます。このGPでアロンソはウイリアムズと争う途中でクラッシュするのですが、その後中指を立てて抗議するシーンがこの頃のいけいけのアロンソを象徴しているようでお気に入りです。
中低速に特化していた前年型R23から、R24はオールラウンダーへと進化を果たしました。しかしシーズンを通してペースではフェラーリに及ばず、更に後半はマクラーレンやウイリアムズの台頭もありアロンソの2勝目は叶いません。キャリア後期に著しく増えた彼の未勝利マシンを除けば、R24は競争力がありながら未勝利という珍しい一台ですね。
ガレージの反対側で起こるドタバタをよそに、淡々と入賞を重ねたアロンソ。しかしフェラーリとは勝利を争うレベルに至らず、この年勝利を挙げられなかった鬱憤を晴らすかのように翌2005年は大暴れします。決戦前夜、というようなシーズンでしたね。
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