ありがとう狂想曲
【ミニチャンプス レッドブルRB16B M.フェルスタッペン トルコGP 2021】
昨年から今年にかけて最も話題を話題を呼んだミニカーがこの一台、RB16Bありがとう仕様。21年限りで撤退するホンダに向けた見事なメッセージだったのですが、発表された直後の感動から1年余り、今ではすっかりお腹いっぱいですね……。
発表された直後は、ホンダへのこれまでの感謝を込めたホワイトベースのカラーリングが和風テイストで素晴らしく、粋な演出だなと思いました。しかし残念ながら日本GPが開催まで残り2ヶ月を切るというタイミング中止が発表され、このマシンのお披露目はトルコGPというなんとも縁のない舞台になってしまいます。
レッドブルには珍しい特別カラーリング、そしてホンダに関するものとあって、これはミニカーの人気がとんでもないことになるなーとすぐに予見できましたよね。案の定ミニチャンプス・スパークとも通常品に加えて各種ショップ別注、ホンダ別注などなど数えきれないほどの別注品がリリースされました。更にはミニチャンプスの国内通常版は特別仕様になったりと、もうわけのわからないほどバリエーションが豊富な1台です。
乱発気味と言っていいトルコGP仕様ですが、どこからどんなタイプの別注が出るのか?どれが一番狙い目なのか?どこまで買うのか?といった感じでさながら情報戦のようでしたよね。予約を逃すとオークションでは転売が相次いでプレミア価格となり、新製品がアナウンスされる都度これも予約しなきゃいけないかぁーという強迫観念に疲れ果てて結局これ一台だけ買いました。
マシンに掲げられた「ありがとう」の一言。この一言でどれだけの人が踊る羽目になったのやら。結局ホンダも再びの関与の可能性が噂されていますし、もし再び復活することになったらこのマシンのミニカーってほんと一体なんだったんだろうという感じになりそうです。
これが優勝マシンならまぁレースの思い出もあるでしょう。しかし肝心のレースは2位、優勝はボッタスが持っていき、PU交換で交代したハミルトンの追い上げが一歩届かずポイント差がじみーに縮まっただけのレースです。何なら天候が2020年とそっくりで、21年の出来事だと思っていたら20年の事だった、なんてことまであります。
完全にこのモデルは転売の餌食になっていましたし、普段ミニカーを買わない層も売れそうなものの情報は伝わるんだなーとげんなりしました。たくさんの種類がリリースされたので、仕様を問わなければ定価で手に入るのはとても素晴らしいことですけどね。でもその分、逐一各モデルの情報をチェックしていると食傷気味になってしまったのでした……。
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