何が隠れていたでしょう

【スパーク レッドブルRB11 D.リカルド テストカー 2015】
オフテストでの限定カラーリングは数あれど、ここまでの迷彩をF1に持ってきたことは近年珍しく話題になった「RB11」テストカー。以降レッドブルは毎年のようにテストカラーを採用していますが、迷彩カラーリングはこの1台だけですね。

ダズル迷彩自体は市販車開発でたまに見かけるものですが、F1テストの場に登場したことは過去になかったのではないでしょうか?テストカラーは文字通りカラーリングやスポンサーロゴの見栄えをテストしている場合もありますし、マシン細部を迷彩で隠す場合や塗装作業を簡略化するシンプルなものもよく見られますが、こうしたテスト専用の派手なカラーリングというのは当時レッドブルくらいしか実施していませんでしたね。

余談ですが、レッドブルは当時主流だった大規模な新車発表を中止し、テスト開始前にガレージで発表するという現在主流の方式を採用した最初のチームでした。コストをかけた発表会ではなく、派手なテストカラーで注目を集めるというアイデアはこのチームらしいですよね。

この話題を呼んだ「RB11」テストカーには当然モデルカー界隈も反応し、スパークからはこの通常版に加えて金網型ピトー管を取り付けたクビアト車がリリースされました。こちらのモデルも人気を博し、一時期はテスト装置付きモデルが流行りましたよね。そんな中ミニチャンプスは足元を見るかのように2台セットのみリリースという暴挙に出たので、1台でいい私はスパークを買ってケース移植をするほかありませんでした。本当はミニチャンプスの塗装の方が艶があって好きなんですけどねぇ。

さて、肝心の迷彩ですが結局何を隠していたのかは不明なままでした。シーズンが終わっても「RB11」には特別な機能は見られませんでしたし、なにより近年のレッドブルの中では最も遅い車だったくらいです。テストでは「開発の遅れを隠していた?」なんて思ったりもしましたが、当時のレッドブルが抱えていた最大の懸念、PU問題を思うとルノーのロゴを隠したかったのではないかなと邪推しちゃいますね……。
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