ブラーゴ レッドブル RB19 レビュー

レッドブル2023

気になっているんでしょう?買っちゃいなよ!

【ブラーゴ レッドブルRB19 M.フェルスタッペン 2023】

毎年1台くらい取り扱いたいなと思うブラーゴの1/43ドライバー付きモデル。今年はレッドブルRB19をチョイスしました。結論を言いましょう、「買い」です。そしてドライバー付きモデルを選びましょう。

まず全体像から。定価5,000円のミニカーです。1/43スケールといいつつマシンのサイズが大型化しているので、結構な存在感があり飾っているだけでも楽しめそうです。

パッケージは各チーム異なるデザインが用意されています。特別感があると取るか、統一感がないと取るかは個人の感想かな。あとこれは今年から始まったことではないのですが、ケースがミニチャンプスのハイボックスとほぼ同サイズなので、2019年頃からこのシリーズを集め始めている方は結構場所を取るなぁと感じ始めている頃合いではないでしょうか?こればかりはコレクターが避けて通れない問題ですねぇ。

前方から。このアングルだとかなりかっこよく見えますね。RB19は同年の他のチームから抜き出た名車でしたが、ブラーゴのミニカーに落とし込まれても「よくできているなぁ」と感じさせる作りになっています。F1を全く知らない人にミニチャンプスを見せて「これ一台2万円するの」と言えば「まじ!?……」とドン引きされると思うのですが、これを見せて5,000円だと伝えても「へー、やっぱそれくらいするんだね」と返ってきそうな、そんな価格と出来のバランスだと思います。納得感がある的な。

後方から。現行規定はリア周りがすっきりしていて簡素なので、この価格帯でのモデル化でも致命的な問題がありません。ブラーゴのミニカーはパーツの継ぎ目のスリットが目立つのですが、レッドブルはマッドカラーのためそれが悪目立ちしていないのもポイント高いですね。近年のF1ブームを受けて何か一台F1ミニカーを手にしてみたいという方、ぜひこのブラーゴRB19のドライバー付きモデルがおすすめです。

サイドから。これはブラーゴのケースの問題ですが、ミニチャンプスやスパークと異なりタイヤが接地しておらず、ミニカーが微妙に浮き上がっているのがトイカーっぽくて安っぽいですね。ただこれはマシンに目線を合わせて真横から見ないと気になるものではないので、わざわざケースを変えるなどせずそのまま飾っても違和感はないと思います。こんな写真を撮ることはないでしょう。

ここからチェックが厳しくなるズーム画像。まずはフロント周りです。ブラーゴはサスペンションがかなり強固な作りになっているためここでミニチャンプス・スパークとの差が大きく出るのですが、コスト削減のためか塗り分けされず本体同様マッド塗装のままのため、不幸中の幸いかあまり目立ちません。正しくはカーボンむき出しのブラックですが、安いなりに良くやっています。

あとはアングルによって見える光り輝くシルバーの車軸、これが絶望的に安っぽく、急に「ああ、やっぱりトイカーなんだな」と現実に引き戻されるような、そんな悪いパワーを持っています。1/64のSparkyシリーズもそうだしブラーゴに限った問題ではないんですけどね。強硬策で車軸に黒いマスキングテープを巻きつけようと考えたことがあるのですが、ブラーゴのホイールは簡単に取れないのでおすすめしません。ただ車軸問題は毎年言っていますが、新しく読む方のために一応毎年触れている程度なのでこれが理由で買わないという決断に至るほどの要素ではないですよ。

リア周り。まず目につくのはDRSステーの太さ。ここは毎年見ているので「そういうものだ」と慣れてきました。リアの車軸は複雑なサスペンションで隠れて目立ちません。ズームで細かく見るとパーツのスリットが気になるものの俯瞰ではあまり目立たない、そんなに気になるポイントはないかなという印象です。ミラーの細かさなどはブラーゴも結構頑張ってるなと感じます。

今回私が最も感動したのがこのヘルメット。今年から作り方が変わったのか、かなり鮮明に、くっきりとヘルメットのデザインが描かれています。マックスのライオン柄が良くわかりますよね。デカールっぽくないので多分印刷かな?すごいマイナーですが、エブロのSF14のドライバーフィグとすごく似ています。

このヘルメットは本当に素晴らしくて、ミニチャンプスやスパークとは異なる出来ですが正直どれを選ぶかは良し悪しではなくもう好みかなというレベルに感じます。ブラーゴはこの5,000円のドライバー・ケース付きモデルと2,000円のドライバーレスモデルがありますが、この素晴らしいドライバーフィギュアの存在から絶対にこちらのモデルを買った方が良いと思います。

真上から。前述の通りドライバーフィグがかなりしっかりした出来なので、ミニカー全体のまとまりがとてもよいですね。この角度だと露骨な手抜き箇所も見えてきません。

ドライバーレスだとシート部分にシートベルトなどの塗装がされていないので劇的に安っぽくなると思います。中途半端なドライバーが乗っていても逆に良くないのですが、今年のブラーゴは100点満点のドライバーフィグと言っても過言ではない気がしますね。このご時世に3,000円の差は決して安くないのですが、それでも中途半端なミニカーを2,000円で買うのは安物買いの銭失いになると言い切ってよいほど、こちらのモデルが「答え」な気がします。もちろん今の価格が据え置きならの話ですけどね……。

そんなわけで、ヘルメットの予想外の進化で更に評価を高めたブラーゴの1/43シリーズ。フェルスタッペンのRB19を気になっているという方はたくさんいると思うので、ぜひおすすめした一台です。もうちょっと予算を頑張ればセールになったミニチャンプスやスパークも視野に入ってきますがタイミングやモデルが自由に選べないので、ブラーゴは「F1ミニカーが気になっているけど何を買えばよいかわからない」という人への回答になる一台かと思います。それでも予算上2,000円のモデルしか……という方はこのドライバー付きモデルもまたセール対象になる可能性が大いにあり、かつ世界中で出回っているので探せばどこかで安く買えるというメリットがあります。

来年はコレクターとしてこのモデルを使って新規コレクター開拓に向けて布教していく、そんな天命を受けたかのように感じる素晴らしい一台でした。そんなわけで、こちらのミニカーは後ほどもう少し深堀予定です。お楽しみに。

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