メルセデスのためのレース
わかっていたとはいえメルセデス一強のレースでした。予選で4位のボッタスがらくらく2位に浮上できるのですから、ポールのハミルトンの優勝は確約されていたも同然ですね。
今日のレースでの勝利というよりも、土曜日の予選こそが勝利に値するものでした。F1新記録となるお見事なポールラップ、セナを超えシューマッハを超え、ハミルトンはこのまま今年の王座をとってしまいそうな勢いがあります。
お膝元フェラーリ、わかっていたとはいえ苦戦を強いられました。Q2まではよかったんですが、Q3から急速に失速してしまいましたね。
もともとスパ・モンツァはメルセデス優位が予想されていたレースでしたが、スパでは戦えていただけにここでの苦戦は残念ですね。
最低限の表彰台を獲得しましたが、次戦のシンガポールGPは優勝必至です。ベルギーでベッテルがハミルトンを追い詰めたように、有利と見られるフェラーリもメルセデスの激しいプッシュを受けるでしょうね。
今年も見事なブレーキングで追い上げてみせたリカルド。DoDも獲得し間違いなく今日のヒーローでした。一方のフェルスタッペンは序盤にタイヤを痛め作戦終了、明暗はっきり分かれたレースとなりました。2台とも前半はとにかく生き残ることが重要だった作戦でしたが、フェルスタッペンはいつものアグレッシブな走りが裏目に出てしまいましたね。せっかくトラブルフリーでも自分のミスでレースを台無しにしてしまうのはまだ若いからかな。
新星フェルスタッペンにリカルドは潰されてしまうのではないかとシーズン前には思いましたが、そんなのは全く杞憂でしたね。今年は間違いなくリカルドに軍配です。
せっかくQ3に進出したのにレース直前にグリッドペナを受けたバンドーン。哀れ・・・
FOMはホンダに撤退して欲しくないというのなら、レース中にアロンソの無線を流さなければいいのになぁと思います。いつも同じことばかりなのでそろそろ飽きてきました。
しかしグリッドペナルティはなんとかならないでしょうか。
今回は9人がペナを受けて、昨日最後尾だったザウバーの2人が6列目ってどういうことでしょう。予選はポール決める意義しかないのでしょうか。それすら昨日リカルドが取っていたら完全に無意味なセッションです。
また次戦でペナを受けたくないためにレース終盤に後方を走るマシンがこぞってリタイアするのも興ざめです。
耐久性を高めてコスト削減しようという当初の目的とは違う結果を生んでいますから、来年には改善してほしい項目ですね。
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