初のロシア資本チーム
【ミニチャンプス ミッドランドM16 C.アルバース 2006】
ジョーダンを買収して参戦したミッドランド。初のロシア国籍チームという話題があったもののとにかく遅く、シーズン後半には身売りする羽目になりました。
ジョーダン時代から開発の止まっていた、実質2年落ちのマシンで挑んだ06年シーズン。アルバースは11-13位当たりを走行し、入賞圏には届かないもののトロロッソ、スーパーアグリよりは速いポジションを維持して独立リーグ状態での戦いが続きます。
シーズン後半チームがアルバースと同郷のオランダメーカー、スパイカーに買収されると、アルバースは母国オランダ人のエースドライバーとしての厚遇を得ました。この年は1度も入賞がありませんでしたが、スポンサー事情の運に恵まれて翌年のシートをしっかり確保します。
語る内容に困るミッドランドF1。わずか半年の出走でハイライトは井出選手に追突されたことくらいでしょう。これが唯一のアルバースのミニカーなので後の事を語れば、07年はエースに昇格したものの新人スーティルに負け越し、フランスGPで給油リグを付けたまま発進する重大ミスを受けてわずか半年で解雇されてしまいました。
当時はなんて馬鹿げた事故!解雇になって当然!と思いましたがその翌年にもっとひどいのをフェラーリがやらかすんですよね……。
F1離脱後はDTMに活躍の場を移し、もう名前を聞くことはないだろうと思っていたのですが何とまさかの2014年、当時小林可夢偉が所属していたケータハムのチーム代表に後半から突如採用されました。そしてチーム売却のドタバタ劇の間でわずか2ヶ月で辞任と、なんでこの人に白羽の矢が立ったのかよくわからない人事でしたね。
実績的にも引退後の立ち振る舞いもあまり好きではないドライバーなのですが、オランダ人はこの人の次にフェルスタッペンが出てくるんだから、世の中なにが起こるかわかりませんねぇ。
コメント