このスケールでもゼロポッド
【スパーク Sparky メルセデスW13 L.ハミルトン 2022】
2015年以来、7年振りに1/64スケール化されたハミルトンの2022年マシン。その最大の特徴ゼロポッドは一目でわかるほど再現されています。
フェルスタッペン同様、メルセデスも今年のマシンはまだ1/43モデルを手にしていないのでW13はこちらが最初に手にする一台となりました。スパークのW13は1/43・1/18ともに画像や現物を見る機会がありましたが、この1/64の全体のバランス感はそのファミリーの一員という感じでよくできています。
残念ながらこの年キャリアで初めて未勝利となってしまいましたが、やはり人気は絶大でハミルトンだけが売り切れているお店が多かった印象です。14年に初タイトルを獲得して以降のメルセデスとしては最悪の出来だったW13ですが、こうしてミニカーを見ると結構かっこいいですね。予想以上に好感触です。
リアカウルに散りばめられたメルセデスロゴは光沢あるデカールで再現され、1/64ながら高級感のある再現となっています。ミニカーを手にして思いましたが、私はこのW13というマシンのルックスが結構好きなのかもしれません。8連覇していた頃の王者感あるマシンたちより、こうした先進的ながら四苦八苦して何とか前進してきたマシンの方が振り返ってみると感慨深く、あっさり勝ち続けたマシンとは違った印象がありますね。
久しぶりに王座を離れ、ルーツともいえるイエローのヘルメットにデザインを戻した2022年。トレンドに合った蛍光カラーで復活というのがリバイバル感があっていいですね。レッドブルRB18同様ヘルメットの印刷技術は素晴らしいです。
フロント周り。こちらもレッドブルRB18と同じくシルバーの車軸が悪目立ちしますが、サスペンションの構造の違いからメルセデスでは上手く隠れています。こういう細かいところもちゃんとチームで作り分けているんですね。
リア周り。ボディの絞り込みはしっかり再現。リアはサスがレッドブルと違うのか車軸が良く目立ちます。リアウイングしかり、全体的にすっきりしていてすごくシンプルですね。
続いて前回Sparkyシリーズとしてリリースされた15年のマシンとの比較です。既にレッドブルの比較をご覧になった方はご存じだと思いますが、今回の2022年モデルのクオリティの進化は素晴らしく前回シリーズとは比べるまでもありません。ただまぁ、前回SparkyのF1モデルが作られた2013-2015年辺りは近年で暗黒期と呼べるレベルにマシン自体のルックスが醜いものでしたから、同情の余地はあるかもしれませんね。
細いタイヤとスカスカサスペンションの旧モデルは今回のモデルと比べるとF3のように貧相です。しかしW13は正面から見てもルックスが素晴らしく、シルバー・ペトロナスグリーン・INEOSレッドというカラーリングが美しいですね。このカラーはかつて一瞬だけ存在しましたが、レースには出走しない幻のカラーリングでしたのでようやく日の目を見ることになりました。
未勝利とはいえ各レース見どころは多く、勝てるマシンさえ与えればまたフロントランナーに返り咲くことを予感させた2022年シーズン。オフシーズンでマシンに見切りをつけると早々にタイトルを諦め中盤まで開発に従事するなど、勝てない場合の対応も評価されるものでチームが契約更新を示唆するのも頷けます。でも毎年優勝が途切れちゃったのは残念だったなぁー。
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