マクラーレンデビュー
【ミニチャンプス マクラーレンMP4-17 K.ライコネン 2002】
ハッキネンの後任としてマクラーレン入りを果たしたライコネン。2年目ながらトップチーム入りしたことで初優勝が期待されましたが、マシンの低迷に苦しみました。
開幕戦で自身初となる表彰台を3位で獲得し、幸先の良いシーズンが始まるかと思われた2002年。しかし圧倒的なフェラーリの速さに対抗できないばかりかマシントラブルが相次ぎ、その後6戦連続無得点という憂き目にあいます。
シーズン後半には復調し、フランスGPでは首位を走行して初優勝目前まで迫りました。しかし残り6周のところでオイルに乗ってオーバーランし、シューマッハに勝利を攫われています。キャリアを通してレース後半になるとトラブルが頻発することの多い印象がある彼ですが、その癖はこの頃からすでに始まっていたのでしょうか?
この年からマクラーレンはタイヤをハッキネンの王座を支えたブリヂストンからミシュランにスイッチしましたが、他のチームもそうであったように適応に苦しみ出遅れます。しかし問題はそのタイヤだけに留まらず、後継機のMP4-18は数多のトラブルで実践投入が見送られるなどこの時期の開発体制に問題があったように感じてしまいますね。結局この時指揮を務めたニューエイも数年後にチームと揉めて離脱していますし……。
残念ながら初優勝には届かなかったキャリア2年目のシーズン。成績ではクルサードの後塵を拝したものの、トップチームに大抜擢されたことは間違いではないと証明するに至った一年となりました。ただその後トップチームを歩み続ける彼のキャリアの中では、終盤の14、20年と並んで結構地味な印象がありますね。
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