悠々自適
【ミニチャンプス アルファロメオC38 K.ライコネン 2019】
ルクレールのフェラーリ昇格でシートを失ったものの、空いたアルファロメオのシートを獲得できたライコネン。2001年のデビューイヤー以来となる古巣の復帰で、チャンピオンドライバーとして中団争いをリードする活躍を見せました。
フェラーリのシートを失いかけた時は7万人以上ものシート維持を訴える署名がなされるほど、ファンに愛されるドライバーです。クールなアイスマンぶりは相変わらずですが、子どものロビン君が成長してからは父親としての側面も見せて新たな人気を獲得していますよね。
40歳を迎えた2019年シーズンも腕の衰えをあまり感じさせず、夏休み前までの12戦では8回ポイント獲得をして中団争いをリードしていました。後半は例年通りチームの体力が持たず開発競争に遅れて後方に沈むことが増えましたが、荒れたブラジルGPでは4位入賞するなど力を見せます。
アルファロメオは2年目の参戦になりますが、シーズン終了後には本体の経営難から早くも撤退の噂が流れています。フェラーリ育成の下位ドライバーは複数人いますが、当面はルクレールがエースですし彼以上の資質あるドライバーは出てこないでしょう。ライコネンも年齢的に長くないですし、ミックをデビューさせたらこのチームは役目を終えてしまうのではないかと思います。
F1やチームは様々な問題を抱えていますが、ライコネン本人はあまり気にせず純粋にレースを楽しんでいるように見えます。本来ならば今年最多出走記録を更新するはずだったのですが、コロナ禍によるレース開催の遅れで実現するか不透明です。契約は今年末までなので、レースの再開か契約更新かで実現してほしいんですけどね。
2018年のイタリアGP前後はいよいよライコネンのレースを見られなくなるのかと覚悟しましたが、その後ザウバーとの2年契約で2年はしっかり見れるという安心感から少し喪失感が和らぎました。人気あるドライバーなので、どうなるかわからないという状態ではなく明確にいつまでは走ると知りたいですよね。本人風に言えばどうなるか見てみよう、なんでしょうけど。
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