「現役時代を見る」ことの価値

【ミニチャンプス ウイリアムズFW18 J.ヴィルヌーブ ヨーロッパGP 1996】
名ドライバー、ジル・ヴィルヌーブの息子にして、インディ500優勝・最年少インディカーチャンピオンの肩書をひっさげ鳴り物入りでF1デビューしたジャック。初年度から大物ぶりを見せます。

北米で立派にキャリアを積み、バーニー・エクレストンの支援で最強ウイリアムズから十分なテストを経てデビューしたヴィルヌーブ。開幕戦オーストラリアGPでは史上3人目のデビュー戦PPを獲得し、マシントラブルに阻まれますが優勝まであと一歩の2位完走を果たします。
シーズン4戦目のヨーロッパGPにて早々に初優勝を成し遂げタイトル争いに加わると、中堅の域に入ったエースのヒルと互角にバトル。4勝を挙げて最終戦まで王座争いを繰り広げました。

最終戦日本GPでは7勝と勝利数の多いヒルが優位な状況で、ヴィルヌーブは優勝が絶対条件でしたがタイヤの脱輪により惜しくもリタイア。史上初のルーキーチャンピオンは叶いませんでした。
それでも最強チームで好待遇デビューとはいえ、そのキャリアに恥じない実績を初年度から残した彼の衝撃はさぞすごかったことでしょう。個人的「当時を知らず悲しい出来事」の上位です。

ヒルとヴィルヌーブの2台でシーズン16戦中12勝という圧倒的な強さを見せた「FW18」。
ライバルだったベネトンはシューマッハ体制が崩壊、フェラーリとマクラーレンはまだ復調しておらず、ライバル不在のシーズンを席捲します。ウイリアムズ最後の黄金期ですねぇ……。

非業の死を遂げたジルの息子がこれだけの衝撃デビューを果たしたとなると、当時の熱狂はさぞすごいものだったことでしょう。経歴を振り返ると本当に「すごい」としか言えないし、後に自身のためのチームが設立されるのも頷けます。
ただ、私がF1を見始めた2006年にはすっかり「物言いおじさん」になってしまっていたジャック。BMWザウバーを追放されるなど、どうしても最初の悪いイメージが抜けません。
うーん、現役時代を見てこそ得られる評価って、あるよね……。
その2006年にデビューし、現在同じような評価をされていそうなロズベルグ。16年デビューのパーマーもコメンテーターになったし、X6年デビューはそういう命運なのでしょうか……。












































関連記事